2024年05月

確かに何かやりたかったのだけど、
確かに嫌になっていたのだけど、
本音のところは
何も考えられなくなったからだ。
突然そうなったのではなく、
突然そう思ったのではなく、
十年と数ヶ月がその方向に歩かせたのだ。
人生がヤル気という人為を嫌ったのだ。
いろいろな事件があった。
いろいろな思考もあった。
だけどそれがいつだったかは忘れたし、
体系付けて思い出すことも出来ない。
今日はそんな日だ。
いつも一線上にない思考、
星のようにまばらな想い出、
まるで幼児期を思い出すように
あいまいな過去を振り返ってみる。


IMG_0223
このエントリーをはてなブックマークに追加


うすべに色に散る花びらが
柔らかな春の風に舞う
 ひらひらひらりひらりひら
 ひらひらひらりひらりひら

黄色い日差しに染まった蝶が
戯れながら春を舞う
 ふわふわふわりふわりふわ
 ふわふわふわりふわりふわ

一つと一つが重なり合って
春満開を舞い降りる
 ひらひらひらりひらりひら
 ふわふわふわりふわりふわ


IMG_0321
このエントリーをはてなブックマークに追加


湿気ったダンヒルを口にすると
君がぼくの手から火を奪う。
そして指でワッカを作っては
ふうと彼方へ吹きつける。

だけど一度だけでは消えなくて
二度三度と続けるうちに
君のかわいい指がアチッと言って
思わずぼくの耳たぶをつかむ。

 とがめようのない君の行為が
 いつのまにかの暮らしになって
 ぼくと君の愛を彩る。

ぼくはダンヒルをくわえたまま
ほんのひとときの糧を味わっては
ふたつめの火を点けようとする。
だけど君はもう知らん顔で・・・・


IMG_0293
このエントリーをはてなブックマークに追加


それは、月に隈のない頃の話ですね。
旅はまだ続くのでしょうか。
砂漠も夜は寒いでしょうね。
 ──少なくとも昼間よりは
だけど、星も透き通っては、
月も色づく。
きれいでしょうね。

ああ、ぼくの心はちょうど砂漠、漠、漠と
君の面影もきれいですよ。
君の想い出もきれいですよ。
だけどまだ旅は長くて、
夜は寒いのですよ。
冷たい夜のオアシスですよ。

日々の生活は蜃気楼。
心は何かを求めているのです。
君の心ではありませんけど。
君の体ではありませんけど。
それが何かはわかりませんけど。
あるのは漠然とした、
この一帯に続く、
砂漠、漠、漠──。
からからに乾ききった、
けだるい日々の生活です。
午後から続く、砂漠の旅です。

それはまだ、月に隈のない頃の話ですね。
旅はまだ終わらないのでしょうか。
砂漠の夜は辛いでしょう。
水もなければ、人もいない。
寂しく乾いた風が、
そこには吹いているだけですから。


IMG_0303
このエントリーをはてなブックマークに追加


なんだかとっても落ち着いて
なんでもかんでもやれそうで
うしろを向かずに行けそうで

ほんとにいいことありそうで
どこへそこへと飛び出して
いんきな影をも拭い去り

 ふわありふわり どこへ行こう
 ふわありふわり なにをしよう

よごれた靴を脱ぎ捨てて
つかれた町を抜け出して
こはるびよりのお昼どき

ふしぎな風に飛び乗って
ゆかいな夢を追いかけて
空のおなかでひとやすみ

 ふわありふわり 気は浮かび
 ふわありふわり 雲の上


IMG_0301
このエントリーをはてなブックマークに追加

↑このページのトップヘ