2024年06月


家族総出でバスに乗って、
家族総出で街に出る。
そういう家庭が多かったから、
休みの日もバスは多かった。
そういう家族が集まるから、
休みの日の街は賑わっていた。
ついでに家族総出で映画に行って。
ついでに家族総出でラーメンを食って。
だから映画館は潤っていた。
だからラーメン屋は味を鍛えた。
家族の和が景気に繋がり、
家族の和が経済を発展させた。

工場のにおいがしても文句は言わず、
石炭の煤が降ってきてもマスクなどせず、
汗にまみれた人たちに親しみを持ち、
汚れたタオルに生きる力を感じた。
すべてが繁栄の証だった。
すべてが夢への架け橋だった。
それを人々は理解していた。
そこには家族の教えがあった。

家族総出でバスに乗って、
家族総出で街に出る。
昭和の中頃、
日本人が夢を見ていた頃の話だ。


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雨が降りしきる 小さな街の中を
いつも傘もささずに ぼくは歩いていた
19の頃ぼくには 何も見えなかった
時の流れでさえも

いつも自分を作っては 日々を送っていた
大人びたしぐさに 人目を気にしていた
19の頃ぼくには 自信もなくて
つまらぬ人の言葉に 流されていた

あえない人の影を ぼくは追っていた
いつか巡り会えると トランプをめくった
奇跡をいつも夢見ては ため息ついた
そこから 一歩も出ずに

過ぎた日の想い出に ぼくは縛られていた
戻らぬ日々を 築こうとして
19の頃ぼくには 夢もなくて
自分の心の影に 流されていた


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夕方五時のサイレンが鳴ると、
無表情な砂色の工場から
工員たちが出てくる出てくる。

作業着姿の寡黙な工員たちが
カラカラに乾いた道を
さながら高校球児のように
土煙を上げて行進する。

すべての工員の行進が終わると、
ガラガラと門扉が閉じられ、
工場はその一日を終える。

夕方、ほのかな明るさが残る中、
存在感のない灯りがひとつ、
からっぽになった工場の、
無表情な砂色を映している。


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行動のひとつひとつに
「大丈夫!」と唱えてみる
嫌なことひとつひとつに
「ありがとう」と言ってみる

身に起きる事ひとつひとつを
夢につなげて考えてみる
日々の出来事ひとつひとつを
夢への過程だと思ってみる

今日が大吉であるために
『今日の占い』を見ないでおく
今日の大凶を避けるために
心に笑い話を用意しておく

これまでの人生を
幸せ視点で振り返ってみる
これからの人生を
その延長上に置いてみる


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これでは駄目だと言われたら
もっと自分を鍛えましょう。
鍛えてもう一度やりましょう。
誰が悪いわけではない。
自分が悪いわけでもない。
きっと何かが足りなくて
それに気づけと言うのでしょう。

別に焦った人生でもないし
もっと自分を鍛えましょう。
じっくり自分を鍛えましょう。
いい感性を磨きましょう。
そして光を放ちましょう。
いつかはそこに着きますから。
いやでもそこに着きますから。


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