今回紹介するのは、『卒業』です。卒業をそのままテーマにした作品です。この曲は高三の2月に作ったものです。詩を読んでもらったらわかるのですが、内容が若いですね。このころボブ・ディランの詩をよく読んでいたせいで、その影響が詩に現れています。さて、曲は・・・・
 ──とここまで書いて、困ったことに気がついた。どこを探してもちゃんとした録音がないのです。
「仕方がない、この歌の紹介はやめておくか。だけど、これを紹介しないと次に進めないしなぁ・・」
 ということで、いくつかのいい録音ではないファイルの中から、一番録音がいいと思われる、失敗作をお届けします。

卒業

雪は残り花は遅れていた
しかし彼らは知り尽くしていた
一つの旅が終わったことを

みんなどこでもいいから吹き飛びたいと言った
というのも彼らの行くところはなかったから
一つの旅が終わった時に

 薄暗い空から雨も降り始めていた
 でもちょっと見回すと晴れ間も見えていた

誰かが死んでもいいと言った
でももう死ぬところもないだろう
一つの旅が終わっているから

何か一つ元気が欠けた
大人たちは喜んだ
一つの旅が終わっていた

 薄暗い空から雨も降り始めていた
 でもちょっと見回すと晴れ間も見えていた

雪は残り花は遅れていた
しかし彼らは知り尽くしていた
一つの旅が終わったことを


 最後の方、噛んでるでしょ?
 高校時代の作品は、あまり重要視してなかったので、「備忘録的に録っておけばいいや」と思って、録り直しをしてないのです。数十年後に紹介することがわかっていたら、その時録り直しをしてたのに。残念です。