初恋(1979年5月)
いつのまにかの静けさがぼくに
いつのまにかの静けさがぼくに
淡い恋心を落としていった
思いもかけないことにように
君を好きになっていた
こんな気持ちは初めてだった
不意に吹き狂う小嵐が
ぼくを包み込むように
日々を攻めつけた
今想い起こしてみると
それももう古い昔話
今でも夢に出てくる、忘れたはずの
君の笑顔少しぼやけて
ぼくの初恋はいたずら好きの風が
落としていったおかしな夢
思いもかけないことのように
君を忘れていた
ぼくの初恋、それがいつだったのかよくわからないのです。小学1年の時に気に入っていた子は、好きなのかどうかわからないままに終わってしまった。小学2年の時に仲が良かった子は、どちらかというと友だちだった。小学3年の時に隣の席に座っていた子は、口では「好き」とは言ったけど、結局それだけだった。
この『初恋』という歌は、中学2年の時に好きになった人への想いを書いたものだ。まあ、こんな身を焦がすような想いは、その時が初めてだったし、「これが初恋でいいや」ということで、このタイトルを付けました。
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