今日会社(店)の表玄関に張り紙がしてあるのに気がついた。
行方不明の飼い猫を探してくれ、というものだった。
黄色の首輪をしていたとか、耳が欠けているとか、いろいろと猫の特徴が書いてあった。
「6㎏ある」と体重まで書いてあったが、はたして歩いて(走って)いる猫を見て「おっ、あの猫は6㎏あるぞ」とわかる人がいるだろうか?
それに猫も動き回るわけだから、当然体重も減るだろう。
その張り紙にはご丁寧にその猫の写真までついていた。
写真に撮られるのが嫌なのか、大変迷惑そうな顔をしている。
「きっとその飼い主が嫌だったんだろう。それにこんなどこにでもいる猫を探し出すのは難しいやろう」と、ぼくは思った。
だいたい「猫を飼っている」というのは人間の勝手な思い込みに過ぎない。
猫は犬と違って「私は飼われている」とは決して思ってない。
おそらくその飼われている家を、体のいい住みかぐらいにしか思ってないだろう。
それにしても猫ぐらい待遇のいい動物はいない。
夏は涼しく冬は暖かいところに住み、毎日毎日餌をもらい、しかも自由に振舞える。
鎖に繋がれることもまれで、出入り自由、適当に遊んではねぐらに帰る。
文句をいわれても犬みたいにシュンとせず、どこ吹く風といった顔して寝ている。
まったく羨ましいですな。