頑張る40代!

いろんなことに悩む暇があったら、さっさとネタにしてしまおう!

いまだに日本は平和です

くだらない思い出話を書いているうちに、11月も後半を迎えている。
この1週間はわりと平和だった。
とくに大きな事件もなかった。

あ、そういえば、19日にちょっとした事件らしきことがあった。
その日は背中が痛く気分が悪かったので、家に帰ってからすぐに横になった。
2時間ほど寝てから、あまりに腹が減ったので、起き出して軽い食事をした。
食事が終わってから、「さあ、また寝ようか」と思った時である。
消防車のサイレンが鳴り出し、こちらの方向に向かってくる。
「お、近くで火事か?」と窓の外を見たが、火や煙が上がっている様子はない。
そうしてるうちにもサイレンは近づいてくる。
そして、ぼくの住んでいる団地内でサイレンは止んだ。
野次馬が続々と集まってくる。
「しかし、何があったんだろう?火事ではなさそうだし」と思っていると、今度は救急車が走ってきて、やはり団地内で止まった。
ここまできて、やっとぼくの野次馬根性が起動した。

はんてんを羽織り、突っ掛けを履いて外に出た。
相変わらず気分は悪かったが、そのことも忘れて、ぼくは小走りにその場所へと向かった。
そこには消防車ではなくレスキュー車が2台止まっており、救急車がその後ろにあった。
ぼくがその場所に着いた時、救急車が担架の準備をして、そのままレスキュー車のほうに向かって行った。
「病人か?」と思ったが、それならレスキュー車が来るはずはない。
「さて、どうしたんだろう?」と思っていると、担架が空で戻ってきた。
その間にも野次馬は集まってくる。
その中にうちの会社でアルバイトをしているおじさんがいた。
おじさんはぼくに、「どうなりました?今電話で市の消防局に確認したら、子供が何かに挟まったとか言ってたんやけど」と言った。
しばらくその人と話していると、レスキュー隊の一人がマイクを手に持ち、笑顔でぼくたちの前に現れた。

彼は一礼をしてから、
「えー、こちらは八幡西消防署です。先ほど“子供がベランダの手すりに頭を挟まれ取れなくなった”と通報がありました。早速駆けつけ救助にあたりましたが、午後11時53分、無事救助いたしました」、そこで少し間をおき、「ご近所の皆様には大変お騒がせしました」と言った。
集まった人たちは「親はこんな時間に、子供をベランダで遊ばせていたのか?」とか「こんな時間にマイクを使うな」などと言っていた。
しかしその時、ぼくはレスキュー隊員の「間」のことを考えていた。
「あの“間”はなんか!? もしかしたら“やったー、みんなおれを見てるぜー”と、一種のスター気取りで、皆様の拍手を待ってたんじゃないのだろうか?」
ぼくは“一人浮かれて皆様の拍手を待つレスキュー隊員の図”を思い浮かべ、「間抜けなレスキュー隊員やのう」と、一人笑っていた。

まあ、こんな間抜けなレスキュー隊員でもちゃんと社会の役に立っている。
日本という国はまだまだ平和です。