頑張る40代!

いろんなことに悩む暇があったら、さっさとネタにしてしまおう!

風邪でも引いたかなあ

風邪でも引いたのか、頭が痛い。
昨日パンツ一枚だけで過ごしたせいかもしれない。
朝方はのどが痛かったし、とにかく気分が冴えんです。

そういえば瞼もだるい。
前頭葉の痛みが、瞼に伝わっているのだろうか。
最近はパソコンのやりすぎで視力が落ちる一方だし、おまけに今日は瞼のだるさまで加わって、車の運転もヒヤヒヤものだった。
もしこれで事故でも起こせば、本当に目も当てられない。

ところで今、視力はどのくらいあるんだろうか。
今年は免許の更新だから、少しは回復させておかなければならない。
「眼鏡等」などと条件をつけられるのも嫌だ。
なるべく睡眠をとるようにして、遠くを見る習慣をつけるようにしよう。
その上で『3D』などで訓練していこう。

その視力測定だが、どうして検査表は「C」を使うんだろうか。
ひらがなやカタカナではいけないんだろうか。
どう考えても、標識や案内板を確認するためには、「C」よりも、ひらがなやカタカナのほうが大切だと思うのだが。

そういえば、前にいた会社の健康診断の時に、「C」ではなく「E」の検査表を使ったことがある。
係の人が、「E」だと『読み』で言ってしまう恐れがあるので、「『イー』とか『やま』とか『よ』などと読まずに、開いているほうを言って下さい」と念を押していた。
しかし、最初の人はよく聞いてなかったのか、「イーです」と答えた。
ぼくたち後ろに並んでいた者が、「違う、開いているほうを言えばいいんよ」と教えてやった。
係の人は、「いいですか、開いているほうを言ってくださーい」と再び念を押した。
「では、次の方。開いてるほうを言って下さいね」
「はい」
「これは?」
「よ」
「は?」
「よ!」
「・・・」
「『よ』やのう。のう、しんた君」
甲高い声で彼は、その後ろに並んでいたぼくに言った。
『おれに振るな』、と思いながら、「そうやないでしょう。『開いてるほうを言え』と係の人が何度も言うたでしょうが」と言った。
「そうやったかのう」
ぼくは、もう何も言わなかった。
係の人は憮然とした顔をして、「開いてる方を言って下さい!」と言って、検査を再開した。

その人の名前は、『ソノちゃん』という。
以前、ミエコの説明をした時に、「どこに出しても恥ずかしくない変人」と書いたが、その中の一人である。
ぼくより10歳ほど年上の男性で、その頃すでに40代だった。
佐賀県出身の人で、福岡市から通ってきていた。
時々通勤電車でいっしょになったが、甲高い声でしゃべりかけてきて迷惑したものだった。

いつだったか、帰りの電車を待っている時、ホームで「いっち、に、いっち、に」と甲高い声を出して、体操している人がいた。
よく見るとソノちゃんだった。
ぼくは慌てて、その場を離れた。

またある時、行きの電車の中で、変な歌声が聞こえてきた。
「何を歌っているんだろう」と、耳を澄まして聞いてみると、その歌は『銀座の恋の物語』だった。
それにしても下手だ。
音程をかなり外している。
誰が歌っているんだろう、と声のする方向を見てみると、そこにはソノちゃんがいた。
おそらくカラオケの練習でもしていたのだろう。
ウォークマンを聞きながらの熱唱であった。
周りの人は、みな笑っていた。
ぼくは、目を合わさないようにして、慌てて他の車両に移った。

店にお客がいないと、店が広かったため「しんた君、店にだーれもおらんのう。キャッチボールの練習が出来るのう」などと、わけのわからないことを言い出す。
その時ぼくはシラーっとしていた。
それが受けなかったと思ったのか、次の機会にソノちゃんは「しんた君、今日もだーれもおらんのう。バトンタッチの練習が出来るのう」、と言葉を替えてきた。
ぼくはいちおう笑って見せたが、もう勘弁してほしかった。

ソノちゃんは、ぼくが会社を辞める2年前に会社を辞めた。
病気が理由だった。
彼は、勝手に自分を糖尿病にしてしまった。
仕事に来たくなかったので、「目がシバシバするばい。糖尿の前触れやのう。これは『休め』ということかのう。しんた君」
「知らんよ。勝手に入院でも何でもして休めばいいやん」
「そうか、入院という手があったのう」
ということで、それから1週間後、ソノちゃんは入院してしまった。
そこは、誰でも入院させることで有名な病院だった。
ある日、ソノちゃんの売場の人が、ソノちゃんに用があって病院に電話したことがある。
病院の代表電話にかけたのだが、出たのは「もしもーし」という聞き慣れた甲高い声であった。
ソノちゃんである。
「あんた、そんな所で何しよるんね」
「いやー、暇やけ電話番しよるったい」
売場の人はあきれていた。
病院の人に聞くと、「電話には出ないで下さいと、言ってあるんですけど」と言っていたらしい。
実に迷惑なオヤジである。
辞めたのは、それからしばらくしてだった。

ああ、いらんことを思い出したわい。
それにしても、頭が痛い!瞼もだるい!