頑張る40代!

いろんなことに悩む暇があったら、さっさとネタにしてしまおう!

富士山 その2

ぼくは、過去五度富士に行ったことがある。
そのうち四度は、富士山五合目まで車で行った。
しかし残念ながら、山頂までは行ったことはない。

一度目は、高校1年の夏休みだった。
横須賀の叔父の所に遊びに行ったのだが、その時叔父の会社の社員旅行に参加させてもらった。
行った場所が富士だった。
白糸の滝、富士五湖、五合目に行った。

二度目は、高校2年の修学旅行の時。
富士急ハイランドに泊まり、前後の日に富士の各地を回った。
その時も、五合目に行った。

三度目は、昨日書いた内容である。
河口湖と山中湖に行ったが、五合目には行かなかった。

さて、四度目と五度目だが、三度目に行った2週間後に行った。
そう、同じ日に二度行ったのである。
どちらも五合目に行った。

この日は、仲間7,8人(男子のメンバーは覚えているんだけど、女子のほうがどうも思い出せないでいる)でワゴン車を借りて行った。
朝、新宿駅西口の地下で待ち合わせ、そこからワゴン車に乗った。
前日、同行メンバーにぼくは、「富士は泳げるんか?」などと、間抜けなことを聞いていた。
「泳げないこともないけど・・・」という言葉に、「じゃあ、泳ぐ準備して行く」と言って、当日はTシャツと海パン(トランクスタイプ)といういでたちで行った。
日差しが強く、かなり暑かったので、「正解やった」と一人喜んでいた。

さてルートだが、行きは中央、帰りは東名を通ることにした。
さすがに、前回の初心者友人と違い、その日の運転手「テツロー」は慣れている。
さらに、相模原の人間だったので、地理にも詳しい。
ぼくたちは安心して、彼に運転を任せていた。

中央高速に入ってしばらくしてからのこと、ぼくたちの走っていた車線が工事のために塞がれていた。
しかたなく、左車線に入ろうとした。
左車線の少し前にはトラックがいた。
「どうせなら、あのトラックを抜かしてから入ろう」
ということになり、テツローはスピードを上げた。
ぼくたちは、「行け、行け~!」とテツローをあおった。
テツローがトラックを抜いた時には、もう工事現場の手前まで来ていた。
テツローはそのスピードを保ったまま、矢印に沿って左車線に入った。

左車線に入ると、真っ先に目に飛び込んできたものがあった。
赤い棒だった。
赤い棒は、ゆっくりとこちらを手招きしている。
「ありゃー」
テツローが叫んだ。
その人は警察だった。
取締りをやっていたのだ。
30キロオーバーだった。
テツローは、「あ~あ、免停だ」とショックを受けていた。
新宿を出発してから、まだ1時間も経っていなかった。
それは、その日起こる波乱の幕開けでもあった。

「波乱の幕開け」とはいっても、そう大した出来事があったのではなかった。
ただ、間抜けなやつが笑えるような騒動を起こしたというに過ぎない。
このドライブ自体は、総体的に見ると楽しいものだった。
最終的に一番悲劇だったのは、このぼくだったのかもしれない。
そのことは、明日話すことにする。