頑張る40代!

いろんなことに悩む暇があったら、さっさとネタにしてしまおう!

事故

朝、駐車場でエンジンをかけていた時だった。
すぐ近くで「キーッ、ガシャ!!」という音が聞こえた。
車から降りて見に行くと、駐車場出口の前でワゴン車が軽自動車に追突していた。
そう大した事故ではなく、軽の後ろのバンパーが軽くへこんでいるくらいで、修理代10万円前後といったところだろう。
そのおかげで、駐車場の出口は塞がれてしまい、ぼくは車を動かすことが出来なくなった。
おまけに道は渋滞してしまった。
車の中で待っていてもしかたがないので、事故の成り行きを見ようと、ぼくは車を降りた。

ぼくが見に行った時には、すでにワゴン車を運転していた作業服の男が外に出ていた。
ところが、軽の運転手がなかなか出てこない。
ワゴン男が相手の損傷を確認している時、軽男は腰を屈め、足を引きずるようにして出てきた。
いかにも追突のショックでそうなったかのようである。
しかし、車の損傷から見ても、体に影響を与えるほどの事故ではない。

「どうなるものか」と二人の様子を見ていたが、名刺を渡したり、お互いの車を見ているばかりだった。
そうこうしているうちに警察がやってきた。
そのとたんに、軽男の腰がまっすぐに伸びたのだ。
そして警察の質問にハキハキと答えている。
いったいあの事故後の姿は何だったのだろう。

警察はとりあえず車を移動させた。
おかげで、前の道の渋滞は解消され、ようやくぼくも車を動かすことが出来た。
しかし、会社には10分遅刻してしまった。