頑張る40代!

いろんなことに悩む暇があったら、さっさとネタにしてしまおう!

頑張れ!フォークミュージシャン

プレイヤーズ王国で公開しているぼくの歌は、すべてフォーク部門に籍を置いている。
最初の歌こそJポップで登録したのだが、そこに登録している人の演奏を聞くと、「これはプロじゃないか」と思えるほど華やかで、バラエティに富んでいる。
それを聞いてぼくは、「到底ギター一本では太刀打ち出来そうにない」と思ったものだ。
バッキングマシンなどを買い込んで、打ち込みしてもいいのだが、今のぼくにはその暇と金がない。
そこで、比較的ギター一本登録の多い「フォーク」で登録し直した。
それ以降はブルースでも何でも、すべてフォークにしている。
フォークはぼくの音楽のルーツだから、何のこだわりもなく入り込めたのだ。

ところがこのフォーク、ポップスやロックが8000曲近く登録してあるのに対し、500曲足らずの登録しかない。
この差は何なのだろう。
30年ほど前なら、おそらく逆の展開になっていたはずである。
確かに、手間暇かけていいサウンドを作るのもいいだろう。
それなりに重みがあるから、「音楽をやってるんだ!」という充実感も味わえるだろう。
しかし、そういうものだけが音楽ではないはずだ。
ぼくみたいに暇や金のない人間だって、やれる音楽はある。
それがフォークなのである。

フォークというのは、実に便利な音楽である。
まず、一人で出来るから、ロックのように人数を集める必要がない。
変にかっこつけなくても、やることが出来る。
難しい機械を前に、悪戦苦闘する必要もない。
電源などいらないから、どこででも出来る。
大きな音を出すわけではないから、スタジオなんか借りる必要もない。
またその音で、人に迷惑をかけることもない。
特に楽器を要しない。
まあ、ギターを弾けるにこしたことはないが、別に弾けなくても、やろうと思えば誰にでも出来る。
かつてぼくの友人に、公園のベンチを叩きながら、フォークを歌っていたやつがいた。
あまりうまくはなかったが、それなりに味があってよかった。
フォークは、気持ちなのだ。

そういえば、高校1年の頃まで、ぼくの夢は曖昧だった。
人から「将来、何になりたい?」と聞かれても、「さあ…」としか答えられなかった。
そんなぼくに夢を与えてくれたのが、フォークだった。
それに目覚めて以降、「将来、何になりたい?」と聞かれても、堂々と「フォークシンガーになりたい」と答えることが出来るようになった。
10年以上後に、ぼくの夢は潰えてしまうわけだが、それでもフォークシンガーという、夢を追い続けた意義は大きかった。
そのおかげで、このホームページが出来たと言っても過言ではない。
そう、すべてはフォークのおかげなのだ。

時代は、フォークからビューティフル・フォーク、さらにニューミュージックへと移り、ついにJポップなるジャンルが確立してしまった。
確かに、ロックやフォークなどを総称してJポップと言うのだろう。
しかし、そういうふうに一括りにされるのが、ぼくは気に入らない。
だからぼくは、フォークで行くのだ。

お手軽だっていいじゃないか。
サウンドが軽くったっていいじゃないか。
テクニックがなくったっていいじゃないか。
立ち上がれ、フォークミュージシャン達よ。
ポップス中心の世界を、かき回してやろうぜ。