頑張る40代!

いろんなことに悩む暇があったら、さっさとネタにしてしまおう!

冷え

「手当て」という言葉がある。
もちろん治療の意味である。
以前読んだ何かの本に、「昔は病気を治療するのに、本当に手を当てていた」と書いてあった。
ということは、昔は温熱療法をやっていたということである。
最近の癌治療の一つとして、温熱療法が行われていると聞いたことがあるが、昔の人は本能的に、温熱療法が有効なことを知っていたのだろう。

それを知って以来、ぼくは腹が痛くなったりすると、すぐに「手当て」をするようになった。
なるほど、不思議と痛みは和らぐものだ。
そのうち、痛かったことまで忘れてしまっているから、きっとそれで完治したのだろう。

ところで、ぼくはこの「手当て」を始めてから、あることに気がついた。
手で押さえた部分、つまり痛いところが、なぜか冷たくなっているのだ。
そういえば、腰に痛みを感じた時、そこを触ってみると冷たくなっていることがある。
「もしかして、痛みというものは『冷え』と何らかの関係あるのではないだろうか?」
そんな疑問が、ぼくの中で徐々に膨らんでいった。

そういう折も折だった。
今日、一冊の本と出会った。
『<どんな病気も「温めれば治る!」>石原結実著(ワニ文庫)』という本である。
この本を読むと、ぼくの「冷え」=「痛み」の疑問に答えてくれるようなことが書いてある。
元々、人間は「冷え」に弱い動物なのだそうだ。
その「冷え」は人体にいろいろな影響を及ぼすらしく、癌、心筋梗塞、糖尿病、アトピー子宮筋腫、肥満など、あらゆる病気はこの「冷え」から起こるということだ。
なるほど、癌は「冷え」から来る病気だから、温熱療法が有効なのか、と納得する。
他にも、この本には、思わず「えっ?」と唸るようなことが書いてある。
例えば、世の中には平衡感覚が悪いのか、いつもフラフラしている人がいるが、何とそれも「冷え」が原因なのだという。
水分の摂りすぎが、その「冷え」を招いているのだそうだ。

数日前、ぼくは何十年かぶりに便秘になった。
丸二日出なかったのだ。
何が原因なのかわからなかった。
とにかく、水分が足りないのではないかと思い、冷えたお茶を何杯も飲んだ。
それが功を奏したのか、三日後に何とかお通じがあったのだが、その後もあまり順調だとは言えない。
しかし、それもこの本を読んでそれがはっきりした。
そう、原因は「冷え」である。
ここ数日、朝方の寒さのせいで、体が冷えていたのだ。
しかも、冷えたお茶を何杯も飲んだことが、逆効果になっていたのだ。

この本には、その「冷え」を防ぐ方法も書いてある。
「これは使える」と思ったぼくは、さっそくこの本をレジに持って行った。
ここに書いてあることを実行すれば、成人病恐るに足らずである。
よーし、長生きするぞ!