昨日の日記を書いた後、午後4時頃まで、これまで書いた日記をブログ版のほうに写していた。
それから風呂に入り、出かけた。
出かけた先は博多。
そう、今日が前々からこの日記でお知らせしておいた、ジャニス・イアンのステージの日なのだ。
午後5時に家を出た。
家の前からバスに乗って折尾駅まで行く。
途中渋滞はあったものの、何とか特急の時間に間に合った。
折尾から博多まで特急で行くと30分ほどで着く。
7時開演だから、会場のある天神には、ほどよい時間に着くことになる。
博多駅から地下鉄に乗り継ぎ、6時過ぎに天神に到着。
さて、そこからが問題だった。
だいたいの場所はつかんでいたので、「行けば何とかなるやろう」と思っていた。
が、何とかならなかった。
なにせ九州一の繁華街である。
かなりの店が立ち込んでいる。
そこから店を探し出すのは、至難の業だった。
そこでぼくは、旧友であるコルグの所長に電話をかけ、場所を聞いてみた。
さすがに地元の人はよく知っている。
場所はすぐにわかった。
ブルーノートには6時20分頃に入った。
すでにかなりの人が入っており、飲食しながらコンサートを待っていた。
予約はしていたものの、全席自由のため、すでにいい場所はとられている。
係が「どこにしましょうか?」と聞いてきたが、空いている場所はステージの横しかなかった。
席に着いてからしばらくして、客席から拍手が起こった。
小柄な女の人が一人、客席を通ってステージに上がって行った。
ジャニス・イアンだった。
いよいよ開演である。
「みなさんこんにちは」
コンサートはこの言葉で始まった。
一曲目を歌い終わり、二曲目に入った。
イントロで大拍手が起こる。
『ウィル・ユー・ダンス』である。
さすが大物、日本のミュージシャンのようにもったいつけるようなことはしない。
惜しげもなく、大ヒット曲を歌いだした。
その後、『ジェシー』『スターズ』など有名な曲を次々に歌う。
ぼくが一番望んでいた『フロム・ミー・トゥ・ユー』をやってくれた時には、思わず涙がこぼれたものだ。
ラストは『17歳の頃』だった。
そして、アンコールに『恋は盲目(ラブ・イズ・ブラインド)』を持ってきた。
1時間半ほどのステージで、彼女は10曲ほど歌った。
すべて生ギター一本だった。
このコンサートの中で、彼女はいろいろ話をしていたが、ほとんど英語である。
ユーモアのセンスがあるのだろう、英語のわかる人は腹を抱えて笑っていた。
ところが、英語のわからない人には、何がおかしいのかがわからない。
しかし、彼女はプロである。
そういう人のために、日本の単語を交えて話をしてくれたのだ。
その話だけは、英語のわからないぼくにも何となく理解が出来た。
その単語とは、『うどん』であった。