前にも書いたが、来年は正月早々のんびり出来ない。
それは、嫁ブーが元日から仕事で、そのために朝早く起きて、嫁ブーを会社まで送っていかなければならないからだ。
元日だけはゆっくり寝られると思って楽しみにしていたのに、そのためにそれがぶちこわしになってしまったわけだ。
まあ、送っていくといっても、片道10分足らずのところなので、往復20分くらい出るだけで、帰ってから寝れば同じことだろうが、その中断が大いに応えるのだ。
帰ってから寝るといっても、一度目が覚めてしまうと、なかなか寝付けるものではない。
しかも車を運転するのだから、少なからず緊張しているわけだ。
その緊張をほぐさないことには話にならない。
そうこうしているうちに昼になり、夜になるのだ。
そして、「いったい、今日の休みは何だったんだろう?」ということになってしまう。
嫁ブーは翌2日も仕事だから、同じことの繰り返しになるわけだ。
しかも、毎年楽しみにしている正月恒例の昼酒も、来年は控えなければならない。
なぜなら、嫁ブーが夕方には仕事が終わるからだ。
そう、迎えに行かなければならないのだ。
だいたい飲み始めるのが時くらいだから、夕方までに酒が抜けることは考えにくい。
正月ということで、この時とばかりに警察は目を光らせていることだろうから、もしそれに出くわしてしまえば、確実に餌食になってしまう。
正月早々30万円の罰金なんて、シャレにならない。
正月に酒が飲めない…。
生まれてこの方、こんなおもしろくない正月があっただろうか。
さらに、ここ数年、元日行事になっている夫婦揃っての初詣も、来年は出来ない。
いつも昼酒を飲んだ後に初詣に出かけていたのだが、気候と、歩くのにほどよい神社までの距離、それに加えて神社のすがすがしさが酔い覚ましにもってこいなのだ。
そのおかげで、夜またじっくりと酒を飲むことができた。
その日の飲み疲れは、翌日じっくりと癒しておけば、その翌日からの仕事に差し支えがない。
初詣は、一人で行くことも考えたが、どうも様にならないので、遠慮することにしようと思っている。
それにしても困ったものだ。
寝だめも出来ない、酒も飲めない、初詣にも行けないとなると、いったい何をして過ごしたらいいのだろう。
ありきたりの正月特番を見てもおもしろくないし、正月早々本を読む気にもなれない。
そういえば、今、うちの店では民芸品を売っている。
そこには投げゴマもあったから、それを買って、正月一人で遊んでいようかなあ。
昔とった杵柄だ。
回すことくらいは出来るだろう。
しかし、白髪のおっさんが、一人でコマを回して遊んでいる姿というのは、何とも寂しい。