頑張る40代!

いろんなことに悩む暇があったら、さっさとネタにしてしまおう!

 『星』

 最近は星がよく見える
 生まれた時から
 あまり星を見たことがなかったのだが
 最近は本当に星がよく見える
 空がきれいになったのも確かだが
 どうやら
 星を気にする歳になったらしい
 本当に星がよく見える

立春、少しばかり重荷の取れた気分である。
まだまだ寒い日は続くだろうが、これからは確実に暖かくなっていく。
これから3月にかけて、そう梅の花がほころぶ頃が、ぼくの一番好きな季節である。
もちろん夏も好きなのだが、この季節には劣っている。
何が劣っているのかというと、星である。
この時期は空気が澄んでいるせいか、星がくっきりと見えるのだ。
残念ながら、夏はそれがない。

数年前、阿蘇や九重によくドライブに行っていた。
ある日、黒川温泉に行った帰りに阿蘇方面から旧やまなみハイウェイを通って大分方面に向かっていた。
九重を登り、牧ノ戸峠の手前あたりまできた時、えらく星がきれいなのに気がついた。
一つ一つの星が画に描いたようなフラットなものではなく、立体感があふれて生き生きしているのだ。
そこで、その牧ノ戸峠にあるドライブインの前でいったん車を停め、しばらくの間、星を眺めていた。
数分がたち、「さて戻ろうか」と思った時だった。
中天から北に向けて、一筋の光がサッと走っていったのだ。
流れ星である。
ぼくは何度も流れ星を見たことがあるが、この時の流れ星ほどきれいなものはなかった。
それが、ちょうどこの時期だった。

このことがあってからというもの、毎回阿蘇方面にドライブに行くたびに、その道を通ることにした。
が、そういう星には巡り会わなかった。
というより、季節が違うとだめなのである。
春から秋にかけて、空気がよどんでいるせいか、あまり星が見えないのだ。
そこで翌年、再びその星に会うべく、その道を通ったのだが、運悪くその日は曇っていた。
それ以来、ドライブに行くこともなくなったので、そういう星とは出会っていない。

この日記を書きながら、窓から空を眺めてみた。
しかし、ここからだとあまり星は見えない。
やはり、空気のいいところでないとだめなようだ。
そこで、急にドライブがしたくなった。
『別に九重に行かなくても、いなかのほうに行けば、そこそこきれいな星は見れるやろう。うまくいけば、流れ星も見れるかもしれん』と思ったわけだ。
一人で行くのも何だからと思い、テレビを見ながら居眠りしていた嫁ブーを、プチドライブに誘ってみた。
「おい、星見に行くぞ」
「えーっ、今からー?」
「おう」
「もう遅いやん。それに寒いし」
「寒いけこそ、きれいなんやないか」
「また今度にして。眠たい」
そう言って嫁ブーは、布団に潜り込んでしまった。
相変わらず、ロマンのわからん奴である。

ということで、星見は次回行くことにする。