今朝のニュースで、コーヒーが肝臓癌の予防に効くと言っていた。
何でも、毎日コーヒーを飲んでいる人は、飲まない人と比べると、肝臓癌になる確率が半分だというのだ。
ということは、ぼくは毎日確実に一杯飲んでいるから、肝臓癌にはかかりにくいだろう。
その上、毎日緑茶を飲んで胃癌になる確率も低いのだ。
きっと内臓の状態は万全なはずである。
ところで、このコーヒーと緑茶、どちらもカフェインが入っているために利尿作用がある。
それはそれでいいことなのだが、困ることもある。
朝、出がけにコーヒーを飲んでいるせいで、会社に着く前に尿意を催してくるのだ。
普通は我慢できるのだが、渋滞などしていたら大変である。
現にそういうことがあった。
その日、高速で事故があったとかで不通になり、車はみな幹線に流れてきた。
そのために、幹線が大渋滞になったのだ。
ちょっと走ると、すぐに停まる。
しばらくすると動き出すが、また停まる。
この時、「朝礼に間に合うだろうか」という焦りが、頭の中を占めている。
ところが、それからしばらくして、その焦りが「トイレに行きたい」という思いに変わってしまった。
そう、利尿作用が始まったのだ。
ちょっとした振動が応えてくる。
こういう時は気にしないように、他のことを考えることにしている。
だがほとんどの場合、車が振動するたびに、それは打ち消される。
何とか朝礼の時間ギリギリで、たどり着いた。
が、すぐにトイレに行くわけはいかなかった。
朝礼が始まってしまったのだ。
しかたなく朝礼に出た。
ところが、そういう時に限って、いやに朝礼が長い。
その日は棚卸しについての注意事項を言っていたのだが、まったく頭に入らなかった。
「トイレに行きたい!」という思いが頭を占めていたからだ。
朝つまずくと、その日はろくなことがないものである。
案の定、この日、朝礼時に言っていた注意事項の件でミスを犯してしまい、何度も注意を受けたのだった。
まだある。
ぼくはだいたい夜中に日記を書く。
その際、眠気覚ましのためにコーヒーやお茶を飲むことが多い。
先日、日記を書くのが長引いてしまったことがある。
もちろんその時も、コーヒーを3杯ほど飲んでいた。
床に就いたのは午前3時を過ぎていた。
ところが、なかなか寝付かれないのだ。
そう、カフェインのせいで眠れなくなったのだ。
しかも、ようやく寝付いたかと思うと、今度はトイレで目が覚める。
そう、カフェインのせいで利尿作用が現れたのだ。
トイレに行って戻ってくると、また眠れない。
こういうことを三度ばかり繰り返したのち、ようやく眠りに就いたのだが、その時はすでに5時を回っていた。
もちろん、朝起きてからコーヒーを飲んで出たので、またもや車の中でトイレに行きたくなったのは言うまでもない。