頑張る40代!

いろんなことに悩む暇があったら、さっさとネタにしてしまおう!

カラオケに行く(前)

昨日、飲んでいる途中に「カラオケに行こう」と言いだしたのは、ヒロミだった。

翌日が早いこともあり、ぼくは遅くとも終電で帰ろうと思っていたが、こういう機会は滅多にあることではない。

そこで付き合うことにした。



ヒロミとカラオケに行くのは、およそ20年ぶりになる。

その頃のヒロミは、どんな歌でもつまみ食い的に歌っていた。

カラオケに行くと、3曲につき2曲の割合でマイクを握っていたものである。



ところが、最近そのヒロミが歌わない。

夏にうちに来た時もカラオケボックスに行くことを拒んだし、先月飲みに行った時もカラオケに行こうなどとは言わなかった。

それには理由がある。

鼻炎である。

そのせいで声が出ないのだそうだ。



しかし、昨日は違った。

そのヒロミが「カラオケに行こうと言い出したのだ。

中リンも、嫁ブーも、もちろんぼくも、歌うことは嫌いではない。

そういうことで、一次会が終わって、カラオケボックスに行くことになった。



さて、カラオケ行きが決まったのはいいが、どこに行こうかということになった。

一次会のすぐ近くにカラオケボックスがあったが、どうもヒロミはそこがお気に入りではないらしい。

「最近、駅前に新しいカラオケボックスが出来たっちゃ」

「何という店?」

「サニタックス」

「駅前のどこにあるんか?」

「ほら、そこよ」とヒロミは信号の向こう側を指さした。

見ると、確かにそこにカラオケボックスがあった。

しかし、店の名前は『サニタックス』ではない。

「あそこ『シダックス』と言う名前じゃないんか?」

「そうよ、サニタックスよ」

シダックスやろ」

「ああ、そうそう、シダックス。わたし何でサニタックスとか言ったんかねえ?」

「知らんぞ」

「ねえ、サニタックスって何かねえ?」

「知らん」

その後もヒロミは、店の名前をしきりに『サニタックス』と言っていた。



カラオケボックスに入ってしばらくすると、ダンスの練習を終えたヒロミの子Mリンがやってきた。

そこから、昨日の日記『カラオケ中継』を書き出したわけである。

順調にいけば、ヒロミの歌う姿を写真に撮って、文章とともにそれを載せるはずだった。

ところが、その時アクシデントが起きた。

そう、携帯の電池切れである。

そのため、日記もそこで終わってしまったのだった。