今日の午後3時、新たな道が開通した。
その道は、県内でも有数の渋滞スポットである、黒崎地区の渋滞緩和策のひとつとして出来たものである。
いつもこの日記に「渋滞渋滞」と書いているが、その渋滞がどのくらいひどいのかというと、かつて路面電車が走っていた頃に黒崎車庫前というバス停があった。
そこから次のバス停である黒崎駅前までは、歩いて2,3分程度だった。
ある日バスに乗って黒崎に行った時、その2,3分を歩くのが面倒で、次の黒崎駅前で降りることにした。
それが間違いだった。
何と30分以上もかかったのだ。
いや、事故があったわけではない。
それは自然渋滞がさせた業なのである。
まあ、これは極端な例かもしれないが、それに近い渋滞が交通戦争と呼ばれた時代から何十年も続いているというわけだ。
その緩和策として、かなり前から黒崎バイパス構想があった。
だが、ずっと計画だけで、着工したのは2年ほど前である。
しかも、その道が開通するのは10年以上先と、気の遠くなるような話だった。
となると、高校時代から会社を定年退職するまで、ぼくの人生は、ずっと渋滞に悩まれた人生ということになってしまう。
ところが先月、ひとつの朗報が入った。
ある人が「黒崎から東田(スペースワールドのあるところ)まで、新しい道が開通するらしいよ」と言ったのだ。
それを聞いてぼくは「えっ、10何年後の話じゃないんですか?」と言った。
「いや、新聞に今年の4月開通と書いてあったよ」
「そうですか…?」
ぼくは半信半疑だった。
というのも、バイパスは高架上を走るのだ。
しかし、その高架はまだ橋げたを造っている段階である。
毎日ぼくはその横を通っているが、素人目で見ても、それが1ヶ月そこらで完成するとは思えない。
そこで、その新聞の記事を読んでみた。
なるほど、4月開通と書いてある。
が、よく読んでみると、それはバイパスではなく、その側道的なものが開通するという話だった。
ぼくはてっきり、10数年後に開通するバイパスの工事だけやっているのだと思っていた。
が、それと並行して側道も造っていたのだ。
ということで今日、新しい物好きなぼくは、さっそくその道を走ってみた。
これまでは、工場と一方通行で遮られていた道が、ちゃんと通れるようになっている。
これまで、そこが通れないおかげで、渋滞のひとつの原因となっている難所『筒井交差点』を通らなければならなかった。
それが通れるのだ。
これは感動である。
さらに感動したのは、スペースワールドがわりと近くにあるということだった。
これまで国道を利用してスペースワールドに行っていたが、2,30分かかっていた。
ところが、その道を通ると、10分少々で着くのだ。
10分少々で着くというのは、つまりは庭みたいな場所だということである。
そこで、さっそくぼくは、その庭の中にある『ザターン』に乗る計画を立てたのだった。