頑張る40代!

いろんなことに悩む暇があったら、さっさとネタにしてしまおう!

カーエアコン(前)

車のエアコンの具合が悪くなってから、もう1年が経つ。
家ではエアコンを使わないぼくだが、さすがに車の中では使わずにはおれない。
直接日が当たるものだから、暑くてならないのだ。

そのカーエアコンが壊れたのは昨年の今頃のことだった。
運転中に、突然助手席の前のところから「キューキュー」という音がした。
最初は気にしなかったのだが、だんだんその音が大きくなっていった。
そこでさっそく懇意にしているカーショップのTさんに見てもらったのだが、「何も異常はない」と言う。
何も異常がないなら、別にかまわんと思って乗っていた。
しかし、キューキュー音は相変わらずだった。

それから1ヶ月ほど経ったある日のこと、今度はそのキューキュー音が突然止まった。
そのとたんにエンジンの音が変わった。
「やはりおかしい」と、よく見てみると、エアコンのランプが点滅している。
「たしかここは点滅じゃなく、点灯していたよな」
そう思って、エアコンの吹き出し口に手を当ててみたら、何とそこから温い風が出ているではないか。

再びぼくはTさんに連絡した。
「この間変な音がするんで見てもらったでしょう」
「うん。異常はなかったよ」
「あの後、その音が止まったんですよ」
「それはよかったやん」
「いや、よくないんですよ。音が止まったとたんに、エアコンが効かんようになったんですよ」
「えっ、エアコンが効かん?」
「そうなんですよ」

ということで、すぐにTさんがやってきて、車を点検してくれた。
「どうも配管が詰まっとるみたいやね。ちょっと持って帰って調べてみる」
そう言って、Tさんはぼくの車を会社に持って帰った。

しばらくしてTさんから連絡が入った。
「最近エンジンルームを開け閉めせんかった?」
「ウォッシャー液入れたけど」
「ああ、その時やね。閉める時に他の部品が配管を圧迫しとるんよ。それでガスが通ってないみたいやね。そこを手直ししてみるけ」
「お願いします」

それから2時間後に車は戻ってきた。
「もう大丈夫。会社からここまでずっとエアコン効いとったよ」
「そうですか」
ということで、その日は久しぶりにエアコンの効いた車で帰ったのだった。