『雲雷鼓掣電 降雹ジュ大雨 念彼観音力 応時得消散』
言った手前、観音経のことを書こうじゃないか、ということになった。
が、最初からこの有様である。
上の経文を見てもらったらわかるように、パソコンには漢字の限界があるのだ。
この「ジュ」という字が出てこない。
書くのは簡単なのだが、パソコンの中には入ってない文字なのだ。
どういう字かというと、「樹」という字があるが、この木偏をさんずいにした字である。
こういうふうに、いちいち経文を書いていると、きっといつもイライラしてしまうことだろう。
「ジュ」というたった一文字を探し出すのにも、時間と神経を遣ってしまうのだ。
しかもどういう方向で書いていいのかがわかってない、ときている。
しかし「観音経のことを書く」と公言した以上、そう簡単にやめるわけにはいかない。
もしかしたら、こういうジレンマに悩んだ末に、ウツ的になるかもしれない。
そして「ああ馬鹿らしい。何でこんな面倒なことをせんといけんとか!」と自分に怒りを感じ、結局は自棄になって投げ出してしまうことだろう。
そうなると、このブログは終わりである。
そうならないためにも、じっくりと構成を考え、平常心を保てるように、常に自分を冷静に見つめていかなければならない。
そうすれば、この企画の方向も見えてくるだろう。
上の経文は、そんなことを言っているのだ。