昼間、例の火事現場の検証が行われたらしい。
その時検証した警察官の話では、油の臭いがしていたという。
火元は寝たきりの女性の寝ていた部屋だというし、息子二人は行方不明のままだし、やはり事件の臭いがする。
さて、野次馬夫婦は、夜が明けても興奮が冷めやらないのか、火事現場が気になってしかたない。
そこで、火事現場を見てきた。
もちろん外からではあるが…。
手すりは折れ曲がり、外壁は黒く焼け焦げていた。
まあ、燃えた家はともかくも、かわいそうなのはその左隣の家で、火事を出した家と同じく外壁が黒く焦げていた。
迷惑な話である。
ところで、昨日の写真を見ていて気がついたのだが、その左隣の家の照明は消えているのに、右隣の家の照明がついている。
あの時間、右隣に住んでいる人は何をしていたのだろうか?
照明をつけたまま避難したのだろうか。
それとも家にいたのだろうか。
その団地は、二軒につき一階段の、よくあるタイプの団地である。
ということで、火事のあった家と、照明のついている家は階段が違う。
そのため、遠くの出来事として捉えていたのだろうか。
案外、テレビを見ながら眠っていたのかもしれない。