この間、定期購読書の代金を振り込むために郵便局に行った。
そこで振り込み先の住所やこちらの住所を書き込まなければならなかったのだが、なぜかうまく書けないのだ。
よく字の下手な人の書いた字のことを、「ミミス゛の這ったような字」と形容するが、まったくその通りの字なのである。
ここ最近は、書き物といえば何でもパソコンを利用している。
きっとそのせいで、ペンを持つ筋肉が弱ってきているのだと思う。
以前はペンダコ自慢をしていた指も、今やすっかりきれいになってしまっている。
まあ、これはグリップ部分の柔らかいボールペンを使っているせいでもあるが、とにかく書くことが減ったことは確かである。
何か寂しい気もする。
30年近く前、つまり学生の頃には、寝ころんで大学ノートに叩きつけるように、文章を書いていたものだ。
そのほうが、筆が進んだのだ。
余談だが、『詩集 吹く風』に掲載している詩のほとんどが、そうやって寝ころんで書いたものである。
もちろん、その頃が一番ペンダコの目立った時期だった。
最近、昔のように出版社などに投稿しようと思っているのだが、中にはワープロ禁止のところもある。
そうなると、当然手書きをしなければならない。
前は詩だったのでそれほど書かなくてもすんだのだが、今はエッセイなどに投稿しようと思っているから、かなりきつい作業になるだろう。
今はちょうど暇な時期なので、筋肉を鍛えておくか。
しかし、いったいどの筋肉を鍛えたらいいのだろうか。