だが、夜中は月が出ていてその気配すら感じなかった。
ところが朝起きてみると、窓の外は銀世界だ。
しかも、まだ雪は降り続いている。
テレビでは交通機関が運転を見合わせていたり、都市高速が不通になっている旨を伝えていた。
今日もウォーキングを予定していたのだが、それを聞いてちょっと躊躇した。
昼前、気が進まなかったもののとにかく出発することにした。
まだ雪はちらほらしているし、風は冷たい。
神社に着いた時には、激しくあられが降ってきた。
傘も持ってきてなかったし、今日はこれで戻ろうと思った。
ところが神社を出たとたん、突然日がさしてきたのだ。
それと同時に、道に積もっていた雪が溶けだした。

その後1時間近く歩いたのだが、歩き終わる頃には、道ばたの雪はほとんど溶けてしまった。
九州の雪なんて所詮こんなものである。
すぐに溶けてしまう、根性なしの雪なのだ。