昨夜、用があって嫁ブーの実家に行った。
そこには例の干物女、姪も来ていた。
ぼくたちが着いた頃には、当然のように寝ていた。
そして食事をする頃、においを嗅ぎつけて起きてきた。
昨夜はすき焼きだったが、干物女は肉ばかり食べていた。
さて、話はジャージのことになった。
「N美ちゃん、ネットで三本線のジャージ探したんやけど、アディダスの上等なヤツしかないんよね」
「それでいいよ」
「いや、それじゃイメージと合わん」
「どんなイメージなんね?」
「貧乏臭い伸びたジャージ。おれの中学のときのジャージがあったなあ…」
「そんなのもらったって着らんよ」
「えっ、それは困った。イメージピッタリのに」
「それよりも日本酒がいい」
「日本酒好きなん?」
「うん、大好き」
「じゃあ今度、おいしい日本酒を飲ませてやろう」
「それでお願いします」
ということで、ヒロミと飲む時にでも誘ってやることにした。