こんばんみ~。
今日は昨日の続きで~す。
【6月22日『タマコの伝言』】
『「ORさんから皆さんへ」
まだ決まってはないみたいなんですけど、親戚の方が亡くなるみたいで、22日23日24日3日間(他の日になるかも…)休むそうです。
タマコが出たかったんですが、休みの日は用事が入ってるんで出れないんで、すみません。
またORさんから電話するみたいなので、、、。』
ORとは、タマコと同じ部門でバイトするタマコよりは九九が出来る分何ぼかマシな女子高生である。
この伝言はもちろんタマコが書いたのだが、普通なら『ORさんから、皆さんへ伝言でーす』などと書くはずである。
さすがにタマコでも、こういうことは真面目に書かないといけないと思ったのだろう。
が、それにしても変な伝言である。
『まだ決まってはないみたいなんですけど…』と、まるで旅行にでも行くような軽いノリ、それに加えて『親戚の方が亡くなるみたいで…』、おそらくタマコのことだから『危篤』という言葉を知らなかったのだろうが、すでに死ぬことを見通しているような書き方である。
捉えようによっては、予言とも思える。
ということは、タマコは会ったこともない、ORの親戚の方の死を予言していることになる。しかも日にち指定で。
天才タマコは予言者でもあったのだ。
さて、タマコが言っている『休みの日は用事が入ってる』ということだが、いったい何の用事だったのだろう。
翌日タマコにそのことを聞いてみると、何とその日はデートだったらしいのだ。
彼氏が家に遊びに来たらしい。
だが、疲れていたらしく、すぐに寝てしまったというのだ。
面白くないタマコは、しばらく一人でビデオを見ていたのだが、それも飽きて、眠っている彼氏にちょっかいをかけた。
ところが、それが原因でけんかになったという。
一時は別れ話まで出たらしいが、ほどなく仲直りしたらしい。
「よく彼氏が許してくれたのう。で、おまえ、何と言って仲直りしたんか?」
「何も言うてないよ。ただチューしただけ」
タマコには、『チュー』という言葉は似合わない。
【タマコの弱点】
タマコには弱点がある。
いや、脳が弱いということではない。
実は、タマコの鼻の下に、ニキビを潰した跡があるのだ。
最近潰したらしいのだが、タマコはそれを気にしている。
ぼくがその部分を見つけた時、なぜかタマコがソワソワしだした。
「もしかしたら」とぼくは思い、別の折に、その部分を見ていると、やはりタマコの様子がおかしい。
そこで、ぼくはタマコに聞いてみた。
「お前、そこどうしたんか?」
すると、タマコは急に真っ赤な顔をして「クーン」と犬の鳴くような声を上げて、逃げていった。
『これはいいことを知った』と思ったぼくは、それ以来タマコが大きな口を叩くたびに、その部分を凝視するようになった。
案の定タマコは大口を叩くのをやめ、頬を真っ赤に染め、何ともむず痒そうな顔をして逃げていく。
そろそろそのニキビの跡も目立たなくなってきているが、なるべくこちらが治ってないように振る舞って、タマコ・カードが途切れないようにしなければならない。